
英語で言えば、"my" "your" "his" "her"のよう。
しかも、フランス語の名詞や形容詞のルールと同じです。
どう使うか、どういうものかが理解できれば良いんです!
こんにちは。
キースすずきのフランス語がっこう文法学部へようこそ。
本講座では、フランス語の所有形容詞を深掘りしていきます。
本講座を受ければ、所有形容詞が何なのか、仏検対策に何を押さえれば良いかが明確になります。
それでは、講座をはじめます。
仏検対策に覚えたい所有形容詞の3つのポイント。
まず最初に所有形容詞とは何かを理解しましょう。
所有形容詞とは・・・後に続く名詞を、誰が所有しているか説明するもの
「机」だけ → 誰の「机」かはわからない
「私の」が加わる → 「私の机」とわかる
英語の“my mother”でいうと、”my”の部分のことをいいます。
具体的には、”my” “your” “his” her” “its” “our” “your” “their”のことになります。
英語では人称代名詞の所有格と言われますが、フランス語では形容詞の仲間の位置付けとなります。
所有形容詞は、名詞に性・数を一致させる必要がある。
英語と違う点は、1つあります。
フランス語の所有形容詞は、形容詞の仲間ということからもわかるように名詞の性や数により形が変化します。
図解で見てみましょう!
【覚えるコツ】
- 単数は1文字目のみの変化となります。「私の」が”m”、「君の」が”t”、「彼の/彼女の/その」が”s"が1文字目となります。
- 名詞でも、形容詞でも、複数の時は語尾に”s"が基本的につきました。所有形容詞も同じく語尾に”S"がつきます。"notre"と"nos”のどっちが複数か悩んだ場合は、語尾に着目すると思い出せます
母音や無音のhで始まる女性単数名詞がつづく場合は、男性名詞の形がつく。
単数の所有形容詞につづく名詞が女性名詞だとしても、母音や無音のhで始まる名詞の場合は、男性名詞につく所有代名詞が使われます。
仏検には頻出されるポイントです。
- mon amie 私の恋人 【amieは母音ではじまる女性名詞】
- ton école 君の学校 【écoleは母音ではじまる女性名詞】
- son habitude 彼の習慣 【habitudeは無音のhではじまる女性名詞】

所有者の性とは関係なく、名詞の性と一致します。
英語とフランス語を比較してみましょう。
英語・・・彼のお母さんは”his mother"、彼女のお母さんは”her mother"です。
フランス語・・・彼のお母さんも、彼女のお母さんも、同じ”sa mère"です。
※お母さんを意味する”mère”は、女性名詞・単数なので、所有形容詞は"sa"となります。
つまり、文字からだけでは、彼か彼女かは判断ができません。
英語に慣れていると混乱しますが、『彼の・彼女の・その』が全て同じ”sa"で使えますので、ある意味シンプルとも言えます。
所有形容詞についてまとめます。
所有形容詞は、非常によく使う形容詞です。
重要なポイントなので3つまとめます。
①つづく名詞が男性単数・女性単数・複数かで、所有形容詞の形は変わります。
②母音や無音のhで始まる女性名詞がつづく場合は、男性名詞と同じ形の所有形容詞がつく。
③所有者の性と関係なく、つづく名詞の性と一致する必要がある。
所有代名詞は一覧にすると圧倒されますが、1文字目の文字や、複数の場合は”s”というコツをおさえると、簡単に記憶できます。たくさんの単語と共に声に出して、覚えてくださいね。
形容詞については「【フランス語】形容詞の性・数変化と位置についての解説!」で解説しています。
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それでは、皆さん、Au revoir!